人前で話すための掟.その6・話のテーマ
梅雨入りした東京は蒸し暑さが日に日に増している今日この頃。
早くも私の首には“あせも”ができてしまいました。
紫外線と自分の汗にもアレルギー反応を起こす肌質ゆえ、
毎年のことなのです。
それでも、
「かゆいなぁ~」とつい首をかきながら感じるストレスさえ、
生きているからこそ感じるものなのでしょうね。
私は決して“M”性質ではありませんが、
最近は敏感体質の自分の体を愛しむ気持ちをもてるようになりました。
小さい頃からやっかいな体質で、
アレルギー疾患、免疫疾患、治療法がない病や、
原因不明の不調に長年苛まれたことも多々ありました。
今もアレルギー体質は変わりませんが、
他の疾患はおさまっているので、
体調は安定しているといえます。
なので、多少の肌アレルギーやアレルギー性の咳などは、
蚊に刺されたかゆかゆ症状くらいと思って日々過ごしています。
なによりも、全身に痛みもなく、
不自由なく手足が動き、お化粧ができる肌であり、
食べたいものを食べられる身体であることがありがたいと思えます。
そりゃ願わくばあと7キロ痩せたいし、
シワとたるみがなくなってほしい、
白髪は生えないでほしい…。
そんな願いは叶えられてはいないけれど、
今の自分の身体をとても愛しいと思えます。
ということで、
本日の枕はあせもから始まり、
自分のやっかいな体を愛しむ…というテーマで綴ってみました。
さて、本題です。
スピーチや会議などでの話しのテーマについて、
「そうそこそこ!そこが知りたい」というご意見や質問を、
身近な人達からいただきました。
「私は毎度スピーチの機会になると、
テーマにいちばん悩むんだ」
「話しのネタっていうのかな、テーマは難しい。
テーマが決まらないと構成まで発想わかないんだよ」
「テーマって、どーやって作っていくものなの?」
などなど。
そりゃそうです。
テーマありきの構成&スキル&テク実行ですもんね。
テーマに関しては、
3月30日の投稿でも少し触れていますが、
今回はもう少しヒントを足していきましょう。
テーマを見つけるのは、
自分自身なので、
人によってそれぞれの方法があると思います。
ここでは、私のケースをお伝えしますが、
それならできそう!ああ、やってみよう!と感じられた方はぜひぜひ実行を。
■ハルカミカコ式テーマの見つけ方
①視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚、
この五感をくすぐられる感覚をキャッチしておくこと。
スルーしないでということです。
できるだけ、PCやスマホには頼らず、アナログな感覚から取り入れる情報を大切に。
例えば、朝目覚めて、視覚でまぶしい!と思ったら、
「まぶしいぜ!」をテーマにして、
なぜまぶしいのかを言葉で表すようにする。
いわゆる5W1Hとか、6W2Hとか、
聞いたことがある方もいらっしゃることでしょう。
すべてに当てはまらなくてもいいです。
以下くらいは表現するための要素としておさえておきたいです。
・まぶしいのはいつ?
⇒今、この瞬間。朝6時など。
・まぶしいのはどこ?
⇒目覚めて寝室のカーテンを開けた窓の外
・まぶしいのはなぜ?
⇒晴天で朝日がいつもより輝いている、など
・まぶしいのは誰?
⇒(まぶしい対象が人でなければ)まぶしいと感じたのは自分
・まぶしいのはどのくらい?
⇒朝日であれば、
「ぼ~っと10分も眺めていた…」と状況を時間で表すか、
「このまぶしさは、
おそらく今日のような晴天ならば一時間は続くだろう…」など。
・まぶしさを受けて、どのように感じたか?
⇒「目を開けていられないほどだったが、
数分もすれば黄金の太陽の輪郭が見えてきて、
その美しさに感動…」とか、
「目は痛いほどの衝撃を受けたが、朝日を浴びる爽快な気分を味わえた…」などなど。
ココは自由に、思いつくままに感じたことを言葉にしてみる。
これだけの情報があれば、
「朝日」か、「まぶしい朝」などどいうテーマで、
2分くらいのスピーチ構成を作れます。
作れるまで感じたことを書き出すか、
歯磨きでもしながら頭であれこれストーリーを紡ぎだす。
こんなことを日々楽しみながら習慣化できれば、
テーマを作るアプリケーションが、
自分の脳の中にセットアップされます。
臭い!
と思ったら、臭い原因と理由を要素として言葉にしていく。
そして、
「●●が臭い」「臭いと思ったら…」「臭いと匂い」などなど、
テーマ化していけばいいのです。
テーマは文字にするとタイトルなので、
タイトルを先に決めて話の構成を作るか、
話しの要素を整理して構成を作ってから最後にテーマを設定するか。
これは、そのひと次第です。
やりやすいほうから取りかかってみて、
慣れれば意外とどちらが先でもできるようになるものです。
私は、ケースバイケースですが、
置かれた状況が自由で自主的な場合は、
どちらかというと、
頭の中で受けた様々な感覚を瞬間にシャッフルして、
最も印象に残る要素をいくつか抽出して⇒テーマ化しタイトル設定。
という流れです。
仕事であれば、
ある程度テーマが先に決まるので、
そのテーマを数個設定して、
そのテーマにあてはまる要素を五感でキャッチする⇒言語化していく。
という方法をとります。
と、、
なんだか言葉で書くと真面目な作業のようですが(いや真面目ですが)、
発想はガチガチに考え込むよりも、
なーんでキレイって思うんだろっ、
こんな匂い昔にも嗅いだなぁ、
どうして歯を磨く時に歯磨き剤が必要なんだろ…、
とフリーに楽しみながら、
自分の脳内と一緒に遊ぶ感覚で習慣化させていければしめたもの^^
そのテーマ設定お遊びができるようになると、
自然に構成力も発達していきます。
すると、
コ難しい発表や研究論文などでも、
スピーチ内容の構成を柔軟にこしらえることができるようになってくるため、
いっそう聴き手へ伝わりやすくなっていくものです。
メディア業界出身であったり、
メディアで一定期間鍛えられたことのあるの政治家や研究者、
法律家などは、
テーマが豊富でスピーチがどんどん上手になり、
聴衆へ訴えかける魅力的なプレゼンテーションを
できるようになっていくということをよく耳にします。
それはおそらく、
テレビ制作などの現場において、
脳内をフリーに柔軟に遊ばせるという感覚を開発させられたからじゃないかと。
そのような感覚の開発は、
年齢も関係ないと思います。
良いこと新しいことを取り入れようとするひたむきなココロ、
人へものごとを伝えるためには、
まず自分の伝え方から工夫をしようとするチャレンジ心と遊び心があれば。
今まで出逢った方を見ていても、
年代問わず、その人自身の性質、意識次第と思うことが殆どでした。
テーマの設定、
スピーチの構成作りの習慣化は、
まず日常に起こる事柄を拾って楽しみながらやること。
本番の内容にもよりますが、
むずかしーく考えすぎたりすると、
聴き手にもその大変さが伝わってしまい、
スピーチを聴いていても聴衆はなんとも苦しく疲れてしまうものなのです。
自分の「思い」は、
自分が思っている以上に、
自分が感じる重さや軽さ、難しさも面白さもそのまま聴き手へ伝わるものですから。
また、少し上級のトレーニングとしては、
街の中でのリポートを自主的にするという方法もあります。
私も現役アナウンサーの頃に、レッスンでよくやりました。
度胸と発想力、現場の描写力が身につきます。
その方法はまた次回に^^
※近日中に個人様用の提供メニューをリニューアルします。
これまでのトレーニングメニューに加えて、
対話式中心のコーチングメニューを設けます。
公式サイト・mikakoharuka.comに掲載次第、
ブログでも告知いたします。
その前に内容を知りたいという方はメールにてご連絡くださいm(__)m
■遥美香子が行う仕事や提供サービスについてのお問い合わせは、
⇒ mikako@mikakoharuka.com
へお願いいたします。
■社員研修やセミナーを少人数から承ります。
⇒http://www.mikakoharuka.com/
■セミナーや合同研修が苦手な方へ、マンツーマントレーニングをお薦めします。
⇒http://www.mikakoharuka.com/
■部下や新入社員へ教えられるトレーナー育成もマンツーマンから承ります。
⇒http://www.mikakoharuka.com/