東京回遊魚

人前で話すのが苦手だったのにテレビキャスターとなり、現在は企業研修と人材育成が本業に。当ブログでは、これまでに経験を積み重ねてきたスピーチやプレゼンテーションなど、「人前で話す」ための独自メソッドを公開&大好きな江戸文化の情報もあり^^

人前で話すための掟.その10・本ヨミレッスン②

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昨日は七夕でしたね。


短冊に願い事を書かれましたか?


私は忘れてしまいました…。

こんなんですから、
織姫と牽牛星伝説にもあやかれないまま、
未だおひとり様街道を歩んでいるのでしょう。


子供の頃は、
七夕の夜に母がよくこう話してくれました。


母「空を見て。空には天の川があってね、
 その川でおりひめ様とひこぼし様が出会うのよ。
 1年に1度だけ会える恋仲のふたりなの」

私「へ~、どこどこぉ?見えないよ」

母「こちらに見えなくてもちゃんと会ってるのよ」

私「へ~、どーして1年に一度なの?」

母「えっと、、なんだっけ…( ̄  ̄;)」

私「えーーー!どうしてなの?ねぇどうして?」

母「んと、天に引き裂かれちゃった…はず…(ごにょごにょ)」

私「ふぅん…可哀そうだね(;;)」

母「うん。でも、1年に1度は永遠に会えるから幸せよ^^」


…と。


最後の「永遠に会える」は母の脚色ですな。


さすが、我が母上。

「永遠に会えるから幸せ」だなんて、
20年前に父に先立たれた未亡人である母だからこそ、
胸にジ~ンとくる脚色ではある。

かつ、現在齢81にして、
恋愛映画をひとりで鑑賞するだけある。

しかし、
どうやら、母の脳内のひこ星は、
父の姿ではないようで…。


以上、今年の七夕雑感でしたm(__)m

 

さて、
前回の続きです。


前回は、「本ヨミ」レッスンに効果的なものとして、
①キャスター(アナウンサー)読み、
②ナレーター読みを薦めますというところで〆てました。

 

では早速、
①キャスター読みからポイントなんぞをお伝えします。


いちいち(アナウンサー)と書いている理由は、
キャスターにはタレントさんや文化人、
俳優さんなどもいらっしゃるからです。

ここでのキャスター読みとは、
アナウンサースタイルでの方法という意味です。


アナウンサースタイルとは、
・安定した発声と滑舌であること。
・わかりやすく、伝わりやすい話し方であること。
・共通語(標準語)とされる日本語とアクセントで話すこと。
・棒読みではなく、かつ不自然なオーバー演技はNG、
 地声トーンで自然な抑揚をもって表現できること。


そして、
キャスターという設定にしているのは、
テレビカメラに映されている
=不特定多数の視聴者が見ているという意識を持ちながら、
平常心(にみせる)で話せるようにするためです。

但し、「本ヨミ」でキャスター読みの練習をする際は、
カメラ目線はしなくてOK


原稿を机に置くか、手に持って読みます。
なので、それほど緊張はしないはずです。

まずは「見られている」という意識を持ちながら、
原稿をしっかり読む。
回を重ねるごとに正しく伝わりやすく、
表現力豊かに読めるように進めていきます。


原稿も書けないうちに、
いきなりカメラ目線で「ハイ!何か説明を!」
ということは私のトレーニングでは行いません。


例えば、
トレーニングジムなどでも、
いきなり許容量オーバーの重いバーを持って練習すれば、
ケガをしてしまい、筋トレどころじゃなくなってしまいますね…。


それと同じことをしないように、
無駄な緊張感を最初に大きな負荷としてかけるのではなく、
まずは必要な基本技能をトレーニングし、
少しずつ負荷を増やして、
個々の状態に最適な技能と表現力を育成していくという手法をとります。


では、
セルフでできる手法はというと、
以下の通りです。

※始める前に発声発音練習をする。


①原稿を用意する
・前回にお伝えしたように自伝的なエッセイをお薦めします。
・ボリュームは自由。数ページを繰り返し練習することから始めると尚良。
・原稿(本)はあらかじめ内容をつかめるくらいに読み込んでおく


②原稿に下読み記号やラインをひく
・強調したい部分、息継ぎやアクセントの注意部分、
 ふり仮名などを書き込む。
・自分の原稿なので、自分がわかるように書き込んでOK
※アナウンサーには独特の記号入れやライン使いがあります。

 
③キャスター姿勢で原稿を読む準備をする
・机を前に、ニュースキャスターデスクのような位置関係で座る
・自分はテレビカメラに撮られていると思い込む(正面、左右)
・姿勢を正し、目線は原稿に置く
・足元を揃えることも忘れずに
・カメラの代わりとして、目の前に姿見を置くと良い


④③の準備ができたら原稿を読む
・1センテンス毎に間をおいて、ゆっくり読む
・最初は棒読みでOK
・何度も繰り返し、1センテンス毎に感情を少しずつ乗せながら読む
・段落毎に間を1秒おく
・セリフ部分の「*****」は、前後に間を0.5秒設ける
・慣れてきたら、間を使って余韻を持たせるように読む

※文と文の空白は、余韻を感じさせるポイントです。
 決して急がず、焦らず。
「間」を恐れずに、「間」を自分の味方にしてください。

 

①~④の繰り返しだけでも、
読むことへの抵抗感が薄くなってくると思います。
人によっては、早いうちに読むことが楽しくなってくる場合もあります。

自分の声で読むことが楽しくなってくると、
自分の声で話すことに自信がついてきます。


まずはやってみる。

必ず良い変化が起こります。

そんな方々を私はたくさん見てきました。

そして、私自身がそうでした。


小学生の頃、
質問の答えがわかっても、
当てられるのが嫌で挙手さえできなかった私でしたが、

朗読を一度褒められたことがあり、
それ以来、家でも音読することを繰り返しました。

嬉しかったんですねぇ。
コンプレックスの塊だったので、
初めて先生に褒められたことが嬉しくてたまりませんでした。

そして繰り返し練習すれば、
小学生でも上手くなっていくものです。


内気な性格はなかなか治りませんでしたが、
今から思えば、
朗読=音読に自信をもてるようになったことが、
人前で話せるようになる第一歩だったのだと思います^^

 

さてさて、
次は②のナレーター読みのポイントを。

 

次回に続きます^^

 

 

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これまでのトレーニングメニューに加えて、
対話式中心のコーチングメニューを設けております。

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