「人前で話す」のは最も苦手でした。
実はわたしシリーズvol.1
「元ミスさっぽろ、元TVキャスター、現在企業研修やセミナーに登壇」。
これは私の職歴であり、
宣材用のプロフィールに書かれていることでもあります。
事実なので「過去は変えられぬが…」との誰かの名言通り、
変えようのない職歴です。
私本人としては、誇張することも謙遜する必要もなく、
ありのぅままでぇ~♪の辿ってきたキャリアです。
しかし、ひとさまが私のこのキャリアを見聞きすると、
こんな印象をもたれるのかもしれません。
「ふーん、口から生まれてきたひと?」
「人前に出るのが好きなひとなんだろうな」
「ガンガン攻めるキャラなんだろうな」
こうして文字にすると、
ややネガティヴ反応に見えますが、
実際にそんな風に思ってたと面と向かって言われたことが何度もあります。
私も逆の立場だったらそう思う~
と感じるので、
そのように正直に言う方は憎めず、
取り澄ましているよりも人間味があって好きです。
ところが、ご期待に沿えず。
私は物心ついた頃から強度の人見知りであがり症。
だからこそ私は、
「人前で話す」ことが苦手という方の気持ちも、
気を奮い立たせようとしても憂鬱になってしまうテンションも痛いほどよくわかります。
授業で答えがわかっても、
人前での発表が苦痛で挙手できなかったり(みんなの視線が怖い)、
国語の授業での朗読では、
「声が小さくて聞こえないよ!」
と教師に毎度注意されるような子供でした。
いわゆる蚊の鳴くような声で、しかも震え声。
思春期に差し掛かるころに、
なんとなく自分でも「このままではまずい…」
と危機感を感じて、
快活で積極的な生徒のイメージを描き、
そこに近づこうと試行錯誤。
自分をモデルにして、
イメージする生徒を演じる実験を繰り返していました。
それはそれはチャレンジの毎日で!
と言えば優等生っぽい健全な響きですが、
そんな清々しいものではなく。
いうなれば、
必死の妄想と鼻の下に汗かきながらの自演。
その自演実験の延長線上で、
ミスさっぽろの審査を受けました。
最後に王冠を頭にのっけられ、
渡されたトロフィーをしっかと持っていました。
親に内緒だったので、
表彰された時には「叱られる。。なんて言おう(TT))))」
と親へのイイワケばかり考えていました。
きっと、「汝、実験台にしたらば働け」と神様が仕組んだのでしょう。
そんなノリで入賞したので、その後が大変。
任期、任務というものが1年3ヶ月あります。
撮影会とかチヤホヤされるパーティの日々…なんてのとは違います。
ミスさっぽろは、官公庁主催ということもあり、
いわゆるビューティページェント的な要素は薄いのです。
コンテストでは水着審査もありません(あったら受からなかった…)。
衣装チェンジやパフォーマンス披露などの華やかな審査も無し。
第3次選考まで、
スピーチと審査員との質疑応答の繰り返しだったことを記憶しています。
思えば、神様にハメられたのは、
いえ、苦痛でしかなかった「人前で話す」ことを、
後に克服することで仕事にまでなっていく伏線は、
その時に仕掛けられていたのだと思います。
その理由と、克服していく過程、経緯こそが、
男女年齢問わず、
ミスコン、ミスターコンテストに関係なく、
現在のトレーニングに応用できるベースとなっていきました。
続きは次回に^^