東京回遊魚

人前で話すのが苦手だったのにテレビキャスターとなり、現在は企業研修と人材育成が本業に。当ブログでは、これまでに経験を積み重ねてきたスピーチやプレゼンテーションなど、「人前で話す」ための独自メソッドを公開&大好きな江戸文化の情報もあり^^

人前で話すための掟.その7・リポートレッスン①

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いきなりですが。

画像はうら若き20代前半、仕事中の私でございます。

 

京都の着物文化を紹介するテレビ番組で、

京都ロケ中、着物職人を訪ねてリポートしているところです。

 

若い、、、細い、、、

 

さて、今回はそんな当時の私の美容法を♡

 

いや、そうではなく、

前回の続きです。

 

「少し上級のトレーニングとしては、
街の中でのリポートを自主的にするという方法…」

「度胸と発想力、現場の描写力が身につきます」

と締めくくりにお伝えしました。

なので、ちゃんと続きの責任を果たしますm(__)m

 

簡単にいってしまいますと、
テレビアナウンサーならば必ず経験する現場リポートを、
ひとりでやってみる!

という、荒治療もどきな荒トレーニングです。


(そーんなのやりたくない!)
(できっこなーい!)
(そんなことまでしたくないよ、スルースルー…)
(ひとりリポート・・・イタイひとだと思われるだろっ)


ですよね、ですよね。

はい、確かにその通り。


私は現役時代に、
仕事としてのテレビリポート(数回ラジオも)と、
トレーニングでコーチに出された課題としての
ひとりリポートの両方をやっていました。

 

どちらも苦手でした。


あ、言っちゃいました。

 

当時は「リポート得意です!やらせてください!」
とかアピールしてバシバシリポートしてたのに。

今も研修や個人トレーニングで受講者様へ課題出しているのに。


言っちゃったからにはどうして苦手だったのか、
まずは裏話を。


仕事でのリポートの場合は、
スタッフと共に行動し、
自分の姿をカメラマンが追っているので、
他人に見られてどうのこうのの恥ずかしい感情はありません。

 

苦手の原因はプレッシャーがきつかったからです。

 

リポートでは、
現場の状況を瞬間的に描写するスキルが求められます。

 

思うように具体的な言葉がなかなか出てこなかったり、
限られた時間内に言葉の整理がまとまらなかったり、
例えスタッフに褒められたとしても、
自分の表現自体に満足できず、もどかしく、
いつもモヤモヤ気分が残っていました。

 

また、
街頭インタビューもしましたが、
これもホント苦手で。


ロケ当日は憂鬱でした。


街頭インタビューとは、
街の路上や商店街などで、
全く知らない人へマイクを突出し、
その瞬間に欲しい情報を聞き出すわけですが、
10人のうち5人聞ければいいほう。

たいてい逃げられます。

 

「じゃまだな!マスコミ野郎!」と怒鳴られて蹴られたこともあります。

 

その手の輩の暴挙にはひるみませんでしたけど。

情報を取れないと番組のコーナーに穴をあけることになるので、

見ず知らずの人に質問に答えてもらうためにはいちいち体裁考えている暇もなく、なりふり構わず、人の往来ゾーンへ飛び込んでいました。

 

そういえば、海外での街頭インタビュー中には、
通りすがりの現地の男性にお尻をムギュッっとつかまれたことがありました。

触るというか、ガシっとつかむ。痛い。
スキを狙った痴漢です。

それでもインタビュー相手の話を聞けた瞬間だったので、
「ゴラァ!待ちなさいよ!」
と痴漢を追っかけてラリアートキックしたい怒りは抑え、
表情も変えずにインタビュー続行&〆のリポートを優先しました。

 

街頭インタビューは、感情コントロール中枢がとことん鍛えられます。

ということで、
現場やシチュエーションは多々あれど、
リポート現場では整った台本も殆どないので、
何が起こるかわからない、
何をどれだけ人から聞けるかも未知数。

 

まさにライブ。

 

その状況の中、
時間制限内で現場の様子を的確に伝える言葉を生み出していくことが、
リポーターの仕事です。

 

よくいえばエキサイティングでドキドキワクワク。

 

しかし、その瞬間に的確に現場を盛り上げたり、
様子を短時間に描写できないと、
お役目を果たしたことにはなりません。


私は自分が取り入れた情報を、
諸々の言葉に変換して、
一旦脳内でシャッフルしてから整理して表現するのが得意でしたので、
瞬時性を要するリポーターの仕事は、
何度経験を重ねてもプレッシャーは消えませんでした。

 

それでも、
その苦手なリポーターの経験を積んだからこそ、
現場の状況を描写するボキャブラリーを必死に生み出そうとし、
その情景をストーリーにしてカメラに向かって伝えること、
それらの力が身についていったと思います。

 

「いやだよ~、できることならドタキャンしたい」
「しんどーい、でもやんなきゃクビだ」
「自分がコケたら関係者全ての努力が水の泡だ…」

などなど、
きついプレッシャーと逃げ場がない環境の中で、
実務経験を重ねて身についていくスキルこそ、
自分の強みといえる揺るぎない力が育っていくものです。


そして、
仕事ではなく、
トレーニングにおいてのひとりリポートについては、強いプレッシャーはないものの、別の「いや~」な感情が私にもありました。

 

そりゃそうです。

カメラマンもいないし、
ほかのスタッフもいないし。

ひとりで屋外でむにょむにょしゃべるんですからね。

他人が見たら「なに、このひと…」でしょう。

 

今はSNSにアップするために、
自分の音声の録音や、
自撮りにも抵抗ない人は多いと思いますが、
さすがに5分~10分をきちんと構成して視聴者を想像しながらリポートするというのは、気持ちの上でもハードルが高いと思います。

 

だからこそ、やってみるんです。

 

やってみると、羞恥心のコントロール力や、
現場を描写するためのボキャブラリー力、
ストーリー構成力も少しずつ身についてきます。


手順はいたってシンプルです。


やり方、工夫、応用などなど、
続きはまた次回に~^^

 

 

※近日中に個人様用の提供メニューをリニューアルします。
これまでのトレーニングメニューに加えて、
対話式中心のコーチングメニューを設けます。
公式サイト・mikakoharuka.comに掲載次第、
ブログでも告知いたします。
その前に内容を知りたいという方はメールにてご連絡くださいm(__)m

■遥美香子が行う仕事や提供サービスについてのお問い合わせは、
⇒ mikako@mikakoharuka.com
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