東京回遊魚

人前で話すのが苦手だったのにテレビキャスターとなり、現在は企業研修と人材育成が本業に。当ブログでは、これまでに経験を積み重ねてきたスピーチやプレゼンテーションなど、「人前で話す」ための独自メソッドを公開&大好きな江戸文化の情報もあり^^

江戸ラボ①・江戸東京博物館へ!Vol.1

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前回の投稿の続きは少しお待ちくださいm(__)m

今回は、
いきなりではありますが、
新しく追加したテーマの初回投稿です。

そのテーマとは、『江戸ラボ』。

あえてタイトル説明するならば、
「江戸の文化を知って楽しむラボラトリー」。


「江戸」というと、
時代背景や場所などを限定しなきゃいかん!
という視点もあろうかと思いますが、
ここでは、
江戸時代以降の東京文化もひっくるめて『江戸ラボ』といたします。


7年前に江戸文化の名残があるところに住みたい!と熱望し、
家康公ゆかりの地であった神楽坂の近くに住みついた私は、
江戸という響きと、江戸っ子の粋な気風や佇まいが大好きです。


ということもあり、
研究するとか、探究するとか、アカデミックに!とか、
そんな高尚なことは目指さず、
美しい・楽しい・おいしい食・
風情のある建物や街・感慨深さなどなど、
江戸におけるココロ躍る感動テーマや素材、
それらに纏わるエピソードを発信していきます。

もちろん、
私個人の視点での発信ですので、
つたない部分も多々あることは承知いただきつつ、
時にはひとつの情報として役立ててもらえばと思います^^


では、
第1回目のテーマとしたのは『江戸東京博物館へ!①』。

両国駅そばに建つ『江戸東京博物館』は、
江戸&東京の歴史と文化を見て楽しめる大型施設です。
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/


私は約15年前に1度訪れてはいるものの、
その際は時間が無くてささっと見学で終わってしまったので、
それ以降はあまり記憶に残っていませんでした。


ところが最近、
ガイドを務めていらっしゃる方とご縁があったことをきっかけに、
もう一度行ってみたくなりました。

快く案内を引き受けていただいたガイドの中村さんの解説を聞きながら、
約2時間をかけて常設展示ブースを見学いたしました。

これが楽しくて楽しくて。

ガイドの中村さんの解説を聞きながら回ると、
建物の由来や時代背景などの豆知識なるものも増えるので楽しさ倍増^▽^

まずは、5Fに上がりまして、
ゲートを抜けたらすぐに『日本橋』が現れました。


その『日本橋』は江戸時代当時の橋を復元したもの。


橋の傾斜や構造の仕組みは、
雨水が落ちやすいようにと工夫された造り。
手すりに設けられた丸く黒い飾りは、
幕府管轄の証とのこと。

その飾りのことを調べてみると、
「擬宝珠(ぎぼし)」という名まえでした。

当時の江戸には、
この黒い擬宝珠がついている橋があり、

代表的なのが、日本橋・京橋・新橋。

それらは、いわゆる「御用橋(ごようばし)」と呼ばれた橋とのこと。

なーるほど!


「御用がありますか?」「何か御用でも?」、
または「御用達(ごようたし)」などなど、
今でも「御用」は対象者を敬う言葉として使っていますが、
もともとはこの時代の幕府側から発生された言葉。

「御用だ!御用だ!」という時代劇のセリフにあるように、
どちらかというと、権威の象徴、威厳を示す言葉だったんですね。

時代とともに、「御用」の使い方は、
やんわりと品もよろしく変化を遂げたようです。


そして、日本橋の下には、当時の芝居小屋・中村座があり。

芝居小屋の屋根に設けられた
四角い櫓(やぐら)に巻かれている黒い幕は、
幕府が認めた証である許可証とのこと。

その幕の下に掲げられているのは、
岩井半四郎を始めとする3名の役者名の看板。

この幕が巻かれた櫓の下に名前が掲げられるのが、
トップ役者の証であり、名誉なことだそう。

そういえば、
今でも「櫓をたてる」という表現を使っていますよね。

芝居やイベント会場、盆踊り会場などで、
看板や象徴的なものを設置する時に使う以外にも、
会社を作るとか、
お店などの商売を始めるといった、
事業を興す際の表現にも使われることがあります。

「●●さんの会社、いよいよ本社移転だってさ。
 丸の内に櫓をたてるそうだよ」

「●●さんのお店、
 念願かなって故郷の札幌に櫓をたてるらしいよ」

と、こんな風に使っていますね。

今の私たちがなにげなく使っている言葉の起源や
由来をあらためて知ることができるのも、
ガイドさんの解説があってのこと。

「ああ、そうそう使っています!例えば…ですよね!^^」
などとリアルにニュアンスをつかむことができました。

ガイドさんと話しながら=コミュニケーションをとりながらの見学は、
ひとつのテーマに関連する事柄、
そこからさらに枝葉のように分かれて延びていく事柄を知り、
全ては今につながっているという全体像を理解していくことができるので、
楽しい⇒面白い⇒感動のサイクルが誕生♪


人と人とが直に会って「話す」、
知識や思考を「話す」ことで共有し合う、
というリアルコミュニケーション力のパワーと、
その大切さもあらためて感じました。

ということで、見学はまだまだ続くのですが、
次回にもったいぶります^^

 

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