東京回遊魚

人前で話すのが苦手だったのにテレビキャスターとなり、現在は企業研修と人材育成が本業に。当ブログでは、これまでに経験を積み重ねてきたスピーチやプレゼンテーションなど、「人前で話す」ための独自メソッドを公開&大好きな江戸文化の情報もあり^^

江戸ラボ②・江戸東京博物館へ!Vol.2

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前回の『江戸東京博物館』レポの続きです。

10日間もったいぶりましたが、

意図は特にございませんm(__)m


さて、
前回は『江戸東京博物館』の常設ブーススタート地点にある、
日本橋~芝居小屋・中村座のところまでを云々と。


「櫓をたてる」の言葉の始まりもからめつつお伝えしましたが、
その場所でもうひとつ、
ガイドの中村さんに教えていただいたことを思い出しました。


「くだらない」

という言葉の由来です。

「くだらない」の由来は諸説ありますが、
面白いなぁと思ったのが、
京都より江戸へ「下る」「下らない」という意味合いが始まりだったそう。

当時の江戸文化は、
有形の物、無形の物、いずれも京都の真似事が殆どで、
いわゆる「京都ブランド」が絶対優位。


例えば、
着物や器ひとつにしても、
京都から「くだって」きたモノは、
「こりゃぁ、ホンモノだぁ~」

京都から送られたモノではない場合は、
「くだらない」モノとしてランクがぐぐっと落ちるというわけです。


「くだらねぇな~、と今言ってる言葉も否定的でしょ?
 そんな由来の1説があるんですよ」

とガイドの中村さん。

なるほどなるほど。


「くだらないこといってないで早く片付けなさいぃ!!」
と、子供の頃の私はよく母に叱られていたものです。

整理整頓が不得手ということもあるのですが(今でも)、
洋服や本や小物を部屋にわぁあ~っと広げ、
アレコレ夢想してブツブツ言ってるような気味の悪い子供だったので、
母はさぞかし心配だったのでしょう…。


それから、
芝居小屋の中村座には、
もうひとつのガイドポイントがありました。

芝居小屋の入口には、
戸がオープンになっているところと、
戸が閉まっているところがありますが、
一等席などの特別なお客様は戸が閉まっている「くぐり戸」から入っていくとのこと。
VIP専用ドアということです。

扉で差別か…と思われるかもしれませんが、
支払う料金にも相当の差があるので、
公平な差別化ともいえるんじゃないかと思いました。


さて、
お次は日本橋を軸にして中村座の反対方向へ目を向けると、
そこにはクラシカルなデザインのビルが建っていました。

画像にあるように、看板には「朝野新聞」と書かれています。

実際にあった場所は銀座4丁目。

現在の銀座和光が建っている場所です。
江戸東京博物館に建てられたビルは、
当時の原寸サイズを復元しているとのことです。


その「朝野新聞」は、明治時代に創刊された政論新聞社。

当時の記者は、
歴史に名を残す錚々たるメンバーばかりだったようで、
後に29代首相となる犬養毅氏も在籍していました。

ここで余談ですが、
犬養毅氏の直系の孫にあたるのは、
国連難民高等弁務官だった政治学者の緒方貞子氏や、
共同通信社の社長。

そして、
タレントの安藤和さんもお孫さん。
安藤和さんのお子さんである女優の安藤サクラさんや、
映画監督の安藤桃子さんは、
犬養毅の曾孫さんということですね。


政界、報道界、芸能界まで、
才能豊かな遺伝子を幅広~く残されましたね…。

と、このように、
「朝野新聞」の社屋ひとつをとっても、
当時から現在に至るまで、
脈々と受け継がれてきた「ひと」に歴史あり…ということをしみじみと感じます。

こうなると私の脳内はたいへん忙しくなります。

まるで映画鑑賞、長編ドラマ視聴状態になります。

勝手に構成脚本完成、
犬養毅元首相や、緒方貞子氏、
安藤和さん、サクラさんが脳内でご出演されています。

妄想映像を脳内に浮かべつつボーっとしていましたが、
「さっ、下に降りていきますよ~」
とのガイドの中村さんの声で我に返りました。


中村さんの後ろをひょこひょこついて歩き、
日本橋を降りると、
江戸時代の街並みや江戸城などの模型が展示されたブースへ到着。

とても精巧に作られた模型ばかりで、
模型フェチにはたまらない垂涎ゾーンだと思いました。


私は模型フェチではありませんが、
これまたガイドの中村さんの解説を聞きながら見学すると、
「へぇ~」「ほぉお~」「ひゃー」
が止まらなく。


続きはまた次回に^^

 

 

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