江戸ラボ③・江戸東京博物館へ!家康さまぁ~ Vol.3
世はゴールデン・ウイーク。
旅行へ出かける人を見ては歯ぎしりしている私は都内居残り組みです。
さて、今回も前回の続き。
そこには、江戸城の本丸と二丸御殿、
大名屋敷や町人街などの模型が展示されていました。
歴史上の資料や研究者の監修をもとに忠実に復元されたとあって、
とても精巧に作られていて、
時間をきにせずにじっくりと眺めたくなるほど美しい作品ばかりでした。
大名屋敷や町人街は、
寛永時代(1624年~1645年)の頃を復元したものですが、
地面に水路や排出口も作られています。
「こんな時代から、日本は下水管技術を持っていたんですよ。
日本はなんでも欧米で生まれたものを真似するけれど、
水道技術に関しては日本が優秀!欧米は日本よりずっと遅れている」
とガイドの中村さん。
ほぉお。
そうそ、日本人は猿真似が得意だと言われることがよくあります。
交通、通信、燃料、といった生活におけるインフラ、
車、航空機、電車、家電、パソコン、携帯電話…
ほとんどのモノが外国生まれ。
日本は、それらを真似してより高性能に、
便利に使えるようにしていくというアレンジ&カイゼンスキルが優秀。
おかげで我々日本人は便利な生活を営めるわけではあります。
しかし、
ゼロから生み出したモノだってちゃんとあると思うと、もっと我が国を誇らしく思えます。
それが、ひとの生命の維持に欠かすことのできない「水」であるということですね。
日本は水の先進国であるということはもちろん知ってました。
蛇口から出てくる水をそのまま飲めること自体、他国ではあたりまえではなく、
ヨーロッパやアフリカの先進国でも、現地の人が飲めたとしても、私はお腹を壊してしまったことが何度もありました(そもそも飲むなよ…)。
水は注がれてくるもの(上水)が無害であれば良いというものではなく、
上水と下水のシステムがカンペキに機能することがだいじ。
日本は、そのシステムの基本を、
寛永時代から敷設していたということです。
素晴らしきニホンの先人に感謝m(__)m
とそんな話をガイドの中村さんに教えていただきながら、
一通り模型を見学し、
ブースの奥に入りますと、そこには愛しきあの方のお姿が…
それは、、
鳴かぬなら鳴くまでまとうホトトギス…
と包容力を感じさせるオコトバで表される男子…
家康さまぁ~
ということで、
江戸幕府初代征夷大将軍・徳川家康公の像が展示されていました。
この像は、亡くなる少し前に作られたものだそうで、
顔つきが穏やかというか、
肖像画などで記憶している家康公の顔と違うように思えました。
「これね、家康の像のなかではいちばん男前だそうですよ」
とガイドの中村さん。
「やっぱりそうですか!何か意味あるんですか?」と聞いてみると…
「さぁ、どうかなぁ、病気を患っていたから、
少し輪郭が締まってるのかもしれないね。
それからさぁ、天下取る人ってさ、自己顕示欲も強いだろうし、
死ぬ前ってわかってりゃぁ、
もっとカッコ良く作れ!って注文してんじゃないの?
なんてね、あはは!」
とガイドの中村さん。
江戸っ子口調が時々出てくるところがnice!^^
そんなやりとりも楽しく、
ひととおり武将ゾーンを見学し終えると、
次に案内されたのが、「江戸の商業」ゾーン。
経済が活発化してきた頃の江戸は、
大阪などの上方から物資が輸送される流通環境も発達し、
それらを取引するために、
大きな施設での商いが行われるようになりました。
大きな施設とは「三井越後屋」。
あの百貨店の三越、
そして旧三井財閥・三井グループのルーツです。
その「三井越後屋」の模型が、
これまた精巧に作られていまして、
売り子さん達の人形を見ていると、
当時のセールストークとか、
接客スタイルはどんな感じだったのかなぁと興味津々。
まさに飽きない(商い)…………( ̄。 ̄)
「当時はこの店ではね、お客が来てから、
品物を店の奥から持ってくるというスタイルだったんだよ」
と中村さん。
「おぉ、上客扱いということ?
今でもありますよね、デパートの売り場ではなく、
特別室に通されて欲しい品物を持ってきてもらって、
そこから選ぶという…」
「いや、当時は火事が起こるのがあたりまえな環境だったから、
火が着いてもすぐに商品をまとめて運び出したり、
燃えにくいところに保管しておくことが大切。
店先に常にズラリと商品出しちゃうと全部燃えちゃうでしょ?」
なるほど~
「でね、火事になっても建て直しがとっても早かったんだよ。
火消しした後、まだ灰に火の粉が残ってる内に、
業者がわっと集まって、あっという間に建て直しちゃう。
その業者も競争があってね、火が着いた!という情報を聞きつけて、
すぐにプロを集めた業者が商談成立ってことだよ」
「あ~、建て直し隊のプレゼンだ!
ビジネスはスピードとタイミング勝負ですもんね」
「そうそう、昔も今も変わっちゃいねぇってことだね^^」
老舗の江戸っ子経営者のガイドだからこそ、
こんなハナシもついてきて、
一応事業主である私としては、
頷くことが多過ぎて首がどうにかなってまうわ。
その後は、
江戸に住む町民の暮らしぶりがわかる長屋や、
当時はファストフードであった寿司屋を再現したゾーン。
さらにその奥へ進むと、
「出版と情報」というゾーンが現れました。
そこには、
里見八犬伝の原書が展示されていたり、
当時の印刷技法を復元解説するスペースがあり。
見た目は地味なゾーンながらも、
出版界でご飯を食べていたことのある私としては、
「むふ~ん…」と感慨深げモードに浸り。
そんな私に気づかず中村さんはスタスタと歩を進め、
お次は「文明開化東京」「モダン東京」と題された、
明治時代以降のゾーンへと。
ココも面白かった!
私の曾祖父母の時代は明治、
祖父母も生まれはギリギリ明治の終わり~大正にかけてなので、
ルーツを身近に感じることができました。
そして昭和~平成のブースも新設されたとのことで、
あの懐かしきバブル時代の●●●●●●●●●や、
●●●●●なども紹介されていて、
ここまでくると、もうもうリアルリアル(興奮)。
平成ブースでは、
私が関わっていた雑誌が展示されていて、
思わず「うきゃーー」。
企画・ロケハン・取材・執筆・校正…徹夜続きの日々、
同テーマでの書き分け地獄にあえぎ、
1ページ5日間かけてもギャラは3~5万円…
キャスター時代の蓄えを使い果たし、
貧乏暇なしで体まで壊したあの頃が蘇る…。
しかも、
「あの頃の創刊雑誌」
なニュアンスで展示されているのを見ると、
なんだかいっきにトシとっちゃった感もあり( ̄  ̄;)。
いやぁ、とりあえずは生きていて、
こげな場所で目の前に創刊号と再会できるとは…
さて、その雑誌とは。
次回に画像入りで公開します^^
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